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研究科長の紹介とメッセージ

一橋ICS研究科長からのメッセージ

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「二つの世界の融合」を通して、「キャプテンズ・オブ・インダストリー」を育成する
1875年の創設以来、一橋大学は「キャプテンズ・オブ・インダストリー」、つまり企業界で指導者的役割を果たすビジネスリーダーも数多く生み出してきました。 2000年にスタートした一橋大学大学院国際企業戦略研究科(一橋ICS)は、一橋大学の『「キャプテンズ・オブ・インダストリー」を育成する』というこの使命をグローバルに達成することを目指しています。一橋ICSのミッションは、「二つの世界の融合」(The Best of Two Worlds)を実現することです。 このミッションは「一橋大学」の名にも由来しており、「一橋」の名にある「橋」のように、教育や研究を通して、東洋と西洋(East and West)、大規模と小規模(Large and Small)、グローバルとローカル(Global and Local)、伝統と革新(Old and New)、実践と理論(Practice and Theory)、協力と競争(Cooperation and Competition)、ビジネスと社会(Business and Society)など二つの異なる世界の間の「架け橋」となることを、目指しているのです。二つの対立する概念を創造的に統合することにより、イノベーションが実現すると我々は考えています。

イノベイティブで グローバルネットワークを生かした授業展開
一橋ICSはMBAの教育プログラムそのものにおいても積極的にイノベーションに取り組んでいます。2000年のスタート時から学生はGlobal Citizenshipという必修科目を受けています。これはビジネス・リーダーは公共善のためにリーダーシップを発揮しないといけないという問題意識から、ホームレスのサポート、障がいのある方とのケア活動などを通じて、高い倫理観と社会的問題意識を育もうというユニークな授業です。
2011年から中国トップのビジネススクールである北京大学、韓国トップのビジネススクールであるソウル国立大学との間で戦略的提携The BEST Allianceを結びました。BESTとはBeijing、Seoul、Tokyoから来ています。The BEST Allianceでは、3大学の学生が北京、ソウル、東京を移動しながら学ぶ3週間の集中授業DBiA (Doing Business in Asia)や、1年目は一橋ICSで学び、2年目は北京かソウルで学ぶと二つの大学から学位を得られるダブルディグリー、学期間交換留学など、非常にユニークなカリキュラムを提供しています。
The BEST Allianceに加えて2012年から新しい革新的な取り組みとして、GNAM(The Global Network for Advanced Management)に参加することになりました。GNAMとは世界のトップ28の経営大学院の戦略的連携で、日本の代表として一橋ICSが選ばれました。GNAMでは各国を代表する世界のトップビジネススクールが連携してMBAの教育と研究を行います。その一環として毎年3月には、GNAMに加盟する大学で全世界一斉に授業を行い、学生は世界のどの大学の授業にも参加できるというGlobal Network Weekという画期的な試みが行われています。一橋ICSの学生も、アメリカ、チリ、イスラエル、トルコなど世界に出かけて行きますし、一橋ICSにも世界の様々な国々から学生が集まりました。また、2015年11月からはGNAMのメンバーであるカナダのSauder School of Business, University of British Columbia、インドのIndian Institute of Management, Bangaloreと連携してGlobal Network Projectというプログラムもスタートしました。これは企業から提案された社会的インパクトある課題解決に取り組むグローバルなプロジェクト型の授業で、3 ヶ月に渡って行われます。授業では東京とインドでのフィールドワークやweb教育の最先端プラットフォームを使ったディスカッションも使われ、デジタル化の最先端を歩む授業でもあります。
このような新しいことにどんどんチャレンジし、世界で最も革新的な大学院として、一橋ICSをさらにグローバルに発展させていきたいと思います。

グローバル・リーダーシップを育成する最良のビジネススクール
一橋ICSは、全授業が英語で行われ、日本では珍しい9月始まりのアカデミックカレンダーを採用し、実践的ビジネス知識と現実社会に則したスキルを重視した本当の意味でのグローバルなMBAプログラムを提供しています。東京にキャンパスがありながらも、The BEST Alliance、GNAMを通じて、まさに日本を超えた学びが行える所にも一橋ICSの大きな特徴があります。毎年のクラスが60名以内という少人数で、そのうち約8割が外国人留学生という、国際的で多様性に富んだクラスが構成されています。そのため、学生同士の結びつきも強く、それが一橋ICSの特長にもなっています。今や政治、経済、社会など様々な領域でグローバル化は進展しています。グローバル化した世界で活躍するために求められることは、多様性の理解と多様性を創造性に活かす能力です。一橋ICSには、中国、韓国、インド、シンガポール、タイ、マレーシア、ベトナム、ミャンマー、台湾等のアジア各国、北米、ヨーロッパ、中南米、中東から実務経験を経たMBA学生たちが集い、それぞれの経験や価値観をぶつけあって学んでいます。これほど多様性に飛んだ学生が集まっている経営大学院は世界でも稀です。グローバル化とは多様性との出会いであるというのを実感できるのが一橋ICSです。 そしてThe BEST AllianceやThe GNAMを通じて、一橋ICSにいながらにして世界中の魅力ある経営大学院で学ぶことができます。そうした活動を得られた経験、知識、ネットワークは、皆さんにとってかけがえのない財産になることでしょう。

学生の多様性、能力水準、国際的な活躍をしているファカルティー、革新的な授業、世界のビジネススクールとのネットワーク、企業との強いパイプなど、一橋ICSは世界で最も魅力ある経営大学院の一つです。140 年前に日本最初の経済と商業を学ぶ大学として設立された一橋大学の「キャプテンズ・オブ・インダストリー育成」の伝統の上に立つ一橋ICSで共に学び、素晴らしい未来を一緒に創り上げませんか。一橋ICSは、皆さんがグローバル・リーダーシップを育成するのに最良のビジネススクールであると考えます。 ぜひ、一橋ICSの一員となり、我々のミッションである、「二つの世界の融合」("The Best of Two Worlds")を共に発見・実現していきましょう。


一橋ICS研究科長
一條 和生

研究科長、一條 和生について

一橋大学社会学部卒。同大学院社会学研究科修士課程修了(社会学修士)。フルブライト奨学生としてミシガン大学経営大学院に留学し、Ph.D.(経営学博士)を取得。
一橋大学講師、社会学部専任講師、同助教授、同大学院教授を経て、現職。
2003年には、世界屈指のビジネススクールである、スイスのIMD Business School教授としても勤務。
2014年4月より、一橋大学大学院国際企業戦略研究科 研究科長に就任。

一橋ICSでは、Knowledge Theory、Knowledge Management等の授業を担当。
一橋ICSで教鞭を取るかたわら、複数の企業に対して、社外取締役や社外監査役等の形でアドバイスの提供を行っている。

著書には、『バリュー経営:知のマネジメント』(1998年4月、東洋経済新報社)、『Enabling Knowledge Creation: How to Unlock the Mystery of Tacit Knowledge and Release the Power of Innovation』 (with Georg von Krogh and Ikujiro Nonaka, Oxford University Press, 2000)(2000年度、全米出版協会・最優秀ビジネス書賞受賞、翻訳として、ゲオルク・フォン・クロー、一條和生、野中郁次郎『ナレッジ・イネーブリング:知識創造企業への五つの実践』東洋経済新報社、2001年9月)など多数。
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